
ご家族の宝石が蘇る
プロポーズのために、サプライズで婚約指輪を贈りたいという男性がご来店されました。当初はダイヤモンドを購入してオーダーメイドを希望されていましたが、「もしご家族から受け継ぐ宝石があれば、それを活かすのも素敵なことです」とお伝えしたところ、一度お母様に確認されることに。
初回のご来店では、お好みのデザインをお伺いし、制作のスケジュールについてご説明いたしました。
数日後、「母が祖母から受け継いだダイヤモンドリングがありました」と嬉しい報告とともに、再びご相談にいらっしゃいました。
フィアンセの方は背が高く指が長いので、指輪の存在感を大きく見せたいとのことで、センターのダイヤモンドをメレダイヤモンドで取り巻くデザインを選ばれました。周りのメレダイヤモンドの大きさについては、原寸デザイン画を3種類ご用意し、比較していただいたところ、迷うことなく最も華やかなデザインに決定されました。
初回のご来店時にプロポーズの日程を伺った際、指輪の制作に約2ヶ月を要するため、間に合わない可能性があることをお伝えしました。一度は諦めかけられましたが、目の前でお描きしたデザイン画に大変感動されたご様子で、「家族の宝石とデザイン画でプロポーズします!」と力強く決断されました。

ご家族の宝石とデザイン画
後日、「無事プロポーズが成功しました。指輪のデザインや祖母から受け継いだもののリメイクというストーリー性はもちろん、指輪を通して彼女や結婚と正面から向かい合い、想いを深めることができました。自分にとってもスペシャルな経験をさせていただいてる事に感謝しております」と、大変ご丁寧なメールをいただき、いよいよ制作がスタートしました。
完成後、お二人で指輪を受け取りにいらっしゃり、実際にご覧になった瞬間、想像以上に煌めきを放っている婚約指輪に歓喜の声を上げてくださいました。「家族もとても喜ぶと思います」とおっしゃる姿が印象的でした。
受け継がれた宝石が、時を経て新たな物語を紡ぐ――そんな特別な指輪が誕生しました。
ご婚約、誠におめでとうございます。

Pt900,ダイヤモンド