
ブライアン・エプスタイン ~世界最高のバンドを育てた男~
そういえば少し前になりますが、映画『ブライアン・エプスタイン 世界最高のバンドを育てた男』を観ました。 ビートルズを語るうえで欠かせない人物、ビートルズのマネージャー、ブライアン・エプスタインに焦点を当てた作品です。
彼のことは以前に『ブライアン・エプスタイン回想録』を読んでいたので、ある程度のことは分かっていましたが、映画ではその人柄や時代の空気を通して、ビートルズが世界に羽ばたいていく過程が静かに描かれています。派手さよりも、音楽の裏側にあった“信じる力”のようなものを感じました。
私がビートルズを聴き始めたのが2016年なので、まだ10年も経っていません。 それから少しずつ彼らの音楽を辿り、今ではビートルズのコピーバンドとして活動しています。 ステージで演奏するたびに思うのは、ビートルズの音楽がどれほど自由で、それでいて緻密に作られているかということ。 その自由を支えたのがブライアンの存在だったのだと、改めて感じます。
映画館を出てから、自然と初期のアルバムを聴き返しました。 あの時代の息づかいを感じながら、彼らの歩みの始まりに思いを馳せる時間となりました。 ブライアン・エプスタインという人を通して、ビートルズという奇跡の輪郭が、また少しだけ鮮明になった気がします。