
あれから40年!
本日12月5日、62歳の誕生日を迎えました。
ジュエリーデザインの仕事に就いて、気がつけばもう40年になります。
思い返せば、あの頃はまさにバブルのど真ん中。ジュエリーが本当に“飛ぶように”売れていた時代で、市場規模は3兆円産業とも言われていました。女性がもらって嬉しいプレゼントの1位は、迷わずジュエリー。そんな空気が世の中にありました。
デビアスが仕掛けた「婚約指輪は給料の3ヶ月分」や「10年目にはスイートテン・ダイヤモンド」、
さらには「25周年にはマイルストーンダイヤモンド」といったキャンペーンがありました。
プラチナ・ギルド・インターナショナルの「マイ・ファースト・プラチナ」や「ポージーリング」などの企画も勢いづき、世の中がキラキラしていたあの頃を、今でも鮮明に覚えています。
綾小路きみまろの漫談ではありませんが、あれから40年!
ジュエリー業界は大きく姿を変え、当時のような勢いはなくなったものの、ものをじっくり選ぶ時代へと落ち着きを見せています。「身につける人の個性を大切にする」という視点が、より強く求められるようになりました。
長くこの仕事に携わるなかで、ジュエリーは単なる装飾品ではなく、その人の人生に寄り添い、時に思い出を語る小さな“証”のような存在だということを、改めて実感しています。
誕生日を迎える今日、そんな道のりを静かに振り返りました。









