日比谷にはいかに大きな劇場があるかが分かる道路標識があります。交差点でこの標識を目にすると劇場好きの私はいつもテンションが上がります。

しかし、最近、この中の一つ“帝国劇場”の取壊し、再開発のニュースが入りました。歴史ある帝国劇場では数え切れないほどの観客を魅了した作品たち、劇場建築の豊かさが溢れております。先代の劇場は1911年に近代日本のフラッグシップとして建設され、大戦や震災を経て現劇場は1966年に立て直されています。

中に入るとふんだんに使われたステンドグラスやオブジェなど、とても贅沢な空間です。沢山の来場者をお迎えし続けた猪熊弦一郎氏の芸術作品でもありますステンドグラスやオブジェを新劇場に移設できたらいいのですがどうされるのでしょうか。

劇場は演者＆演奏者と観客の芸術的コミュニケーションの場と思っております。先日ご縁がありまして、連日大盛り上がり上演中の｢エリザベート2022｣をこちらの帝国劇場で観劇することができました。2025年解体まであと何回訪れることでできますでしょうか。