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『 寺沢泰枝のコンシェルジュな日々 』

PIANIST CONCERT2023〜東京藝大旧奏楽堂にて。

PIANIST CONCERT2023〜東京藝大旧奏楽堂にて。

芸術雑記

上野公園に隣接する東京藝術大学の敷地内に旧奏楽堂があります。藝大のホールは今は新しい奏楽堂を使用していますが、この古いホールも音楽ホールとして今も大切に使われております。素敵な内部の写真撮影は残念ながらNGとのことでした。

先日、この趣のあるホールで「SERGE DE DIAGHILEV」というピアノコンサートに行って来ました。Kバレエカンパニー所属のピアニスト達5名がディアギレフを称えた選曲でのピアノコンサートでした。「牧神の午後への前奏曲」「ラ・ヴァルス」「火の鳥より凶暴な踊り」等など、プログラムもバレエリュスにより上演された舞台に特化したラインアップでした。ラストは実質のカーテンコール演奏、ピアノ1台で5名全員による10指連弾でラヴェルの“ボレロ”!圧巻で爆笑もありの拍手喝采でした。

公演プログラムより

ディアギレフは1919年から2021年の約20年間に率いていた“バレエリュス”では舞台を演出。美術、衣装など総合芸術に成長させた功労者との言える人物です。今更ながら、作品楽曲にはドビュッシー、ラヴェル、サティなど時代の波に乗る作曲家達に依頼をし、舞台美術にピカソやローランサンを、衣装デザインにココシャネルと!なんとも贅沢なことでしょう。バレエを総合芸術に押し上げたのは間違いないですね。そんな時代の背景をコンサートの半ばで舞踏史研究家の芳賀直子氏がバレエリュスでのディアギレフを熱く語ってくださるという、こちらもとても贅沢な企画でした。

バレエ団所属のピアニスト達は普段バレエ団のダンサーレッスン、リハーサル演奏と、作品作りに多大なる貢献をされていらっしゃいます。そんな思いも合わせると胸が熱くなりました。これからもこの素晴らしいコンサートは続けていただきたいと切に願いながら旧奏楽堂を後にしました。夜の上野公園は幻想的で美しかった。

幻想的な夜の東京国立博物館

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