
お祖母様の指輪を使って
「ダイヤモンドルースの鑑定をしていただけますか?」というお電話をいただきました。お話を伺うと、「祖母から母へと譲り受けたダイヤモンドリングのダイヤを使ってペンダントを作りたいと思ってますが、ダイヤモンドの品質が良ければ、婚約指輪に作り替えることも考えてます」ということでした。
実際に指輪を見せていただくと、ダイヤモンドはとても輝いており、婚約指輪としてリスタイルするにも遜色ないものだとご説明しました。さらに詳しくお話を伺うと、購入しようと思っている婚約指輪はラボグロウンダイヤモンドで考えられているということでした。ヨーロッパでは家族の愛情や思い出が詰まったジュエリーを受け継ぐ「ビジュー・ド・ファミーユ」という古くからの慣習があるように、当サロンも "家族の宝石" を受け継ぐことを大切にしているというコンセプトをお伝えし、ダイヤモンド鑑定のために指輪をお預かりしました。

お祖母様からお母様、そしてA様へ受け継がれた指輪
鑑定結果を受け取りに来られ「思ったより綺麗なダイヤ」ということでしたが、「このダイヤモンドで婚約指輪を作るか、ラボグロウンダイヤモンドの指輪を購入するか」もう一度、よく考えて決めたい、ということで一旦持ち帰られました。後日、「受け継いだダイヤモンドで婚約指輪を作りたい」と、ご連絡をいただき、デザインのご相談となりました。
デザインに関しては、ある程度こだわりを持っておられ、そのデザインは地金だけのシンプルなものがご希望でした。シンプルなソリテールにするか、ダイヤモンドを留める爪に少し変化を持たせるデザインにするか、じっくりと悩まれた後、イエローゴールドのシンプルなデザインで決定しました。

ディテールをデザイン画でご確認していただきます
出来上がりを受け取りに来られ、新しく生まれ変わった指輪を着けられた瞬間「パーフェクト!」とお褒めの言葉をいただきました。「イエローゴールドにして良かった!」と、ご自身のこだわりが全て詰まった婚約指輪が完成して、婚約者様共々大変喜ばれました。「ちょうど家族が上京しているので披露できます」と、じっくりと取り組まれたからこその喜びは格別ですね。

高さやアームのフォルムに拘ったデザイン

K18YG,ダイヤモンド

結婚指輪との重ね着けもとても素敵です